パイプバッグの中身

今日、Sさんから注文を受けていた「Bannatyne Hide Zipper Bag」が届きました。

以前ブログでも紹介させて頂いたパイプバッグと同じものです。

私はこのバッグにしてからは、ずっとこれが気に入っています。(サイズはM)

カタチはL&M製の合成バッグ(スコシアン)と比べると決して格好良くないですが、実用的に言ったら遥かに使いやすいのです。

バッグの抱えごちがL&Mの合成よりも若干太く感じるため当初は違和感を覚えましたが、慣れてしまうと左脇と腕の中でカチッと収まってくれるのです。

たまたまかもしれませんが、L&Mの合成は空気を入れていっても反応が弱く、膨らみきるまでバッグの抵抗を感じたものです。

かと言って同じバナタイン・シンセティックバッグ(薄い布タイプ)のように、風船みたいにペラペラしていて反応が強すぎる訳でもないのでGoodなのです。

余談ですが、バナタイン・シンセティックバッグは空気漏れを起こしやすいみたいです。シンセティックバッグに関しては使用素材などの改良の余地があるのではと感じます。

上の画像で目に付くホースとボトルですが、ブローパイプストック付け根にホースのL字部分をヘンプで太さを調整したうえで挿し込みます。

ブローパイプから送られてきた湿った空気をホースに流し、ボトル内の白いフェルトで吸湿させ少しでも湿気を取ってしまおうという訳です。面倒でも衛生上吹き終わったらジッパーを開けて乾燥させ、時々ホース・ボトル・フェルトもきちんと洗浄した方が良いでしょう。

ビニールの小袋にいくつか付属品が入っていますが、右の白いチューブ状のものはジッパーを目止めする為のグリスです。これはたまにジッパーに適量塗り伸ばします。

左にある黒いゴムリングは、チャンターストックの根元の窪みにはめ込みます。はめ込む際は少し力を要します。その外側金属の輪っか状のものはクランプで、チャンターストックをバッグの外側から締め上げて固定させる為の部品です。チャンターストックを好みの深さでバッグに挿し込み、黒いゴムリングの真上に来るように調整します。締めるまで簡単にずれてしまうのでちょっとコツがいりますが、難しい程のことはないと思います。クランプの頭の位置ですが、ストックの裏側が良いでしょう。締め上げる時はドライバーが滑って外れやすく怪我しやすいので注意が必要です。通常バッグカバーを被せてしまうので問題ないのですが、このままだとクランプのエッジでカバーを痛めたりパイプ本体へも傷つけやすいので、出来れば「自己粘着テープ」でクランプを何重にも覆ってしまう事をお勧めします。

チャンター以外の各ストックはグロメットへの装着だけですが、これがまた本当に力を要します。両手で一気にやらないと奥まで入りません。テフロン系のリキッドを塗って行うと結構楽です。定位置まで達しても均等に入っていなかったり、勢い過ぎて逆に抜け出てしまったりすることもありますので、「大胆且つ慎重に」ですか…

せっかくジッパー付きを使っているので、私はバッグの中に試行錯誤的に便利?グッズを入れています。

バグパイプのリードにとって湿気は大敵なので、「吸湿剤」をいくつか入れています。水分を吸うとゼリー状になるタイプです。

専用のキャニスターなるものもありますが、パイプをこれ以上重くしたくないので安直に用いています。(笑) あと冬場はリードのピッチが下がるので、バッグ内を温めておこう的な発想でやってみたのが、「保温材」です。

これは結構有効でした。

あと、吸湿兼ドローンの音を安定させやすいので「Shepherd Tone Enhancers」を各ドローンの根元にはめ込んでいます。

グレートハイランドバグパイプは民族楽器なのに、周辺パーツが本当に充実していてよりどりミドリですので、この辺がまた楽しいのかもしれません。

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