ワーノックのバグパイプ

Koiwaiのひとり言、すっかりご無沙汰してしまいました(汗)
たくさんの方々から再開のお言葉いただきました。
いろいろご心配をお掛けしました。
また時々書かせていただきますので、今後とも宜しくお願い致します。

2ヶ月以上前ですが、三重のKさんから2台目となるバグパイプの購入のご相談をされました。
ご希望のパイプは彫刻が施されているタイプです。
多くのメーカーから彫刻タイプが出されていますが、
KoiwaiはKさんには是非ともシルバーを持って頂きたかったのです。
ベースとなるのはニッケルメッキ、アルミニウムアーロイ、シルバーが主ですが、
ニッケルメッキだと、手汗などで深く黒ずみ始めると取れにくくなります。
彫刻されていると凹凸面が細かくなるので、尚の事輝きを失いやすくなるからです。
なので価格は一気に跳ね上がりますが、「一生モノ」として
シルバーのハーフセットをご提案させていただきました。
Kさんの初代パイプはMcCallumなので、これは候補から除外です。
シルバーのハーフセットでもメーカーによって価格に大きな差があるので、
なるべくリーズナブルなパイプを探しました。
条件は、中古でなく新品です。(Koiwaiとしては中古やヴィンテージですが…)
当初、候補として決まったP.Hendersonの機械彫りでしたが、
何気に見つけたWarnockのNo.4のパイプが気に入り、このパイプに決定しました。
WarnockのリードはKoiwaiのお気に入りの1つで、
チャンターも細身で指穴も小さめなので、日本人向きだと思います。

8月上旬に発注したパイプが数日前にWarnock氏から出来上がったとの連絡があり、
ゲリラ的?に3日ほどの超スピードで届きました!(笑)
荷物を開けてみると素晴らしいパイプが収められていました。

Kさんの前で初期メンテナンスをしたかったのですが、一足先に行うことにしました。
カスタム化ですが、Kさんのご指定どおりにパイプ・バッグをバナタイン・ハイド・バッグに、バッグカバーはグリーンに、コードは赤に、ドローンのストック付け根にはエンハンサー、それにバルブをリトルマックに組み替えました。(これらは事前に別業者から準備)
オリジナルは、キャンモアのシンセ・バッグ、黒のコーデュロイ・カバー、シルバーのコード、ゴムシート・バルブです。
ブラックウッドへはたっぷりの特製オイルを与え、念入りに組み換えとメンテを行いました。
Koiwaiにとっては至福の時です!(笑)人様のパイプをじっくり手にすることが出来るので…
何だかんだ3時間くらい掛けてしまいました。(笑)



彫刻はケルト模様です。


ベース・ドローンのコード下に「Warnock」の刻印が入っています。
溝には塗ったばかりのオイルがまだ残っています。



今回のカスタムの目玉は、この手のタイプのマウスピースの先端を特注で平らにしてもらったことです。


手の小さな方には特に扱いやすいチャンター(ポリペンコ製)。



上の緑色がキャンモア、下の黒いのがバナタイン・ハイドのパイプ・バッグ。


付属として付いて来たカバーは、品質がしっかりしている「bagcover.com製」でした。(トリムタイプ)


チャンターリードプロテクターは、サービスとして付属していました。

Warnock氏の誠実なお人柄と丁寧な仕事に、Koiwaiはこのメーカーを応援したくなりました。

Kさん、このワーノックくんを大切に可愛がってあげてくださいね。

4件のコメント

  1. 柳 博

    私がハイランドパイプの音色を直接耳にしたのはお台場でのこけら落としの時。幼少の時から興味があったのですが、習えるところもわからず、ひょうんな事から現在のバグパイプ「ミュゼット」を練習しています。
    フイゴ式に慣れてしまい肺活量の事が心配ながら、その音量や音色に今でも惹かれています。

  2. 柳 博さん
    コメントありがとうございます。
    ミュゼットをなさっているのですか!凄いですね。
    どのフイゴ式パイプも慣れが必要ですが、ハイランドパイプは肺活量が全てではありません。
    口輪筋、左上腕、腹筋…これも慣れですので、ハイランドパイプの音に惹かれておられるのであれば必ず吹けるようになりますよ!
    お好きならばご自分で吹くのが一番です!
    なにかありましたらいつでもご相談くださいね。

  3. 柳 博

    ありがとうございます。
    現在愛用しているミュゼットでのリードの問題で頭を悩ませているので(シンセティックのリードを使用していますが、独学に近いので壊してしまう事があるのですが、製作者に頼み辛い。しかしまだ自分で作れる技量がありません。)
    もう少し皆様の記事を拝見させていただければと思います。
    私は練習をする時には音色は小さいのですが、近くの河川敷の公園でします。でも時々この景色の中で豪快なハイランド・パイプの音色を響かせたらと思うことがあります。
    話は変わりますが、ハイランドのパイパーの中で「シャトル・パイプ」を奏でている方がいますが、どう思われますか。同じようなシャトル・ドローンが付いているので、不思議か感覚で私は見ておりますが。
    とりとめのない事を長々と書いてしまい申し訳ありません。

  4. Koiwai

    柳 博さん
    コメントありがとうございます。
    柳さんはリードでお悩みなのですね。
    ハイランド・パイプは、リードをはじめ関連品が山のように充実していますので、パイパーのお好み次第って感がありますよ。
    民族楽器とは思えないほど、ハイテク?のようなパーツも沢山あります。
    豪快なハイランド・パイプの音は屋外で吹くには持ってこいなのですが、吹ける場所が本当に限られてしまうのですよ~(悲)

    シャトル・パイプやパーラー・パイプなどのスモール・パイプ系は気軽に室内でも出来るので、ハイランド・パイプの代用としてとても重宝しています。
    私もパーラー・パイプ(ハイランド・パイプの子ども?)を使っていますが、ドローンの持続低音はやっぱり癒されますね。
    形は違えどシャトル・パイプも感覚的には同じだと思います。
    ただシャトルの場合ドローンの「棒状」のような部分は無いので、はじめ違和感を覚えるかもしれません。

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