プラクティスチャンターの有効利用

ここ何日か前に押入を物色していたら、
昔、友人のM.Jさんから譲っていただいたA氏製作のプラチャンが出てきました。
そのプラチャンは何故か上部セクションが無くなっていて、下しかありませんでした。???
うる覚えですが、当時使っていたリードとの相性が悪くて使わずにしまいこんだのだと思います。
独特な形のソールも割れてしまってカケラだけが残っている状態でした。
ダメ元で手許のプラチャンリードで再び試したところ、
John Walshのリードが一番相性が良く、「なんだ使えるじゃん」って感じでした。
このプラチャンは木製で、確かコーカスウッド(多分)なので材質は悪くなく音も豊かです。

ということで、使わなくなったパキスタン製のプラチャンのパーツを組み合わせて、
復活させてあげることにしました。

↓まずは、ソールの基部をノコギリで切断し、ヤスリとペーパー&オイルで整形しました。

↓右端のリードがJohn Walshです。

リードは融通が利くものと利かないのもと様々ですが、John Walshは比較的使いやすいリードだと思います。
それでも全てのJohn Walsh製が良いわけではなく、やはり個体差があります。
まぁ、John Walshに限ったことではありませんが…

上部セクションのパーツですが、以前NHKの定期講座・1日体験用として用意した
パキスタン製の自称「コーカスウッド」と、アフリカン・ブラックウッドのものから流用することにしました。
自称「コーカスウッド」ですが、材質の比重も軽くて柔らかく、磨いても本来の艶は得られません。
何の材質だかはわかりませんが、全くの別物には間違いないですね。
木の外側の部分(白太)を使っていることが多く一目でそれとわかります。
↓材質の色が急に白っぽくなっている部分が白太です。

色付きニスで仕上げてあるので、一応それらしく見えますね。(肌目が違いますが…)

そのプラチャンの上部を流用する訳ですが、マウスピースが使えません。
パキ製の多くは、すぐにひび割れを起こしてしまうのです。
材質に問題があるので、ここの部分はナイロン系か何かで置き換えて欲しいですね。

なので、昔海外オークションでおまけで付いてきた樹脂製で上部セクションが一体のものから流用することにしました。
↓ノコギリでマウスピース部分の根本を切断し、切断面を整えます。
マウスピースのボアが細いので、リーマーで内径を広げ噛みあうように調整します。


↓お次は、パキ製ブラックウッドからニッケルメッキのフェラルを外し、プラのフェラルと入れ替えます。

↓同じパキ製でもメーカーによってフェラルの寸法が違うので、それに合わせて木部もツライチに削り込みます。

上部と下部が噛み合う部分の太さはキレイに合わせることができません。
無理して削り込むと強度が無くなってしまうので、ここはご愛嬌です。(笑)
↓一応完成しました。
見た目はなんとも冴えませんが、吹き心地はなかなかです!(笑)

プラチャンも昔とは違って、実用的に優れた「ロング・タイプ」が主流のような感じです。
指穴の各中心の間隔がパイプチャンターのそれと殆ど同じに設計されているので、
レギュラー・タイプよりも理に適っているのです。
ほんの僅かな差なのですが、それでもやっぱりわかりますね。
Koiwaiは研究のためにいくつかロング・タイプを使っていますが、
A氏が製作したこのプラチャン(下部分)は決して一流メーカーに引けをとりません。
木製だけに音も持った感じも滑らかで、とても気に入りました。

2件のコメント

  1. Iさん

    オリジナルプラちゃんいいですね。

    そういえばプラちゃんにチューブつけて吹いてみたんですが
    悪くなかったですよ(笑)

    パイプ吹くときと同じようなポジションで練習できるし
    口輪筋を鍛えるのにも有効っぽいですね。

    しかし意外と飽きが来るのが早いのが難点でした(笑)

  2. Iさん
    コメントありがとうございます。
    見た目はともかく、とても吹きやすいので今度吹いてみてください。
    私も大昔に、マウスピースにピアニカのチューブ付けて吹いたことがあります。
    はじめは新鮮で良いのですが、口元とプラチャンが安定しないのでキモチワルイ感じでしたね。
    同じように飽きるのも早かったです。(笑)

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