進水式セレモニーでバグパイプ

先日、南日本造船㈱様からタンカーの進水式セレモニーでの演奏依頼があり、
先週の火・水曜日に大分県の別府および臼杵(うすき)に行ってきました。

前日になって「ゲストの方のキルトが小さくてダメなので、何とかなりませんか?」と担当の方から電話がありました。
ウエスト110cmとの事。イコール、体が大きい人くらいしか想像できません。
Koiwaiのバグパイプの友人や知人に頼るしかないのですが、さすがに今日の明日だと物理的に借りられない方が殆どでしょう。
というか、その前にそんな大きなキルト持っている方はいません。(笑)
○Koiwai 「ちょっと無理かもしれないですねぇ」
○担当の方 「その方のキルトが無ければ意味がなくなるのでそこを何とかお願いします!岩井さんだったら出来ますよね?」
かなり強引に押し切られてしまいました。
日本に来る前に手立てがあったのでは?と思いながらも、出来る範囲でということになりました。
サイズはともかく、時間的に拝借可能で大きなキルト持っている方は友人のFat.Koheyさんしかいません!
早速電話してみたところ、運良く明日はお休みとの事で快く承諾していただき、出発前に受け取る事が出来ました。
これは神とFat.Koheyさんの思し召しに違いありません!
そのキルトが入る入らないはともかく、責任?は果たせたので良かったです!

(参考キルト:タータンはMacKenzie)

ということで行く前からハプニングでしたが、Koiwai初の大分に向かいました。

空港からタクシーで別府に到着後、早速ゲストの方にキルトを試していただいたところ、
ベルトをギリギリにして、何とか、ナ・ン・ト・カ巻くことが出来ました!これで一安心です…
ただしスポーランのチェーンは厳しかったので、あとは上手くやっていただきました。(笑)

せっかくの大分・別府温泉ですが、まずは喉を潤すため
タクシーの運ちゃんお勧めの地元で人気の居酒屋「二十六萬石」さんで1人淋しくお疲れさんです。
店主オススメの品を頼んだのですが、内容良し・味よし・値段良しで気に入りました!
タクシーの運ちゃん、言ってたこと本当でしたね~♪

翌日は、早めのチェックアウト後に迎えのタクシーで現地へ向かいました。
予報通りあいにくの雨模様です。タクシーの運ちゃん曰くどんどん雨脚が強くなるとの事です。
セレモニー会場に着いてすぐ下見と簡単な打ち合わせを行った後、用意して下さった控え室でパイプの準備と着替えを済ませました。
控え室に待機している間も外の激しい雨音が伝わってきて、一向にやむ気配はありません。(汗)
ずぶ濡れ覚悟のKoiwaiは、Fat.Koheyさんのキルトが濡れてしまうことばかり気になっていました…
2時間くらい待機したでしょうか?やっと会場でのスタンバイの時間です。
驚いたことに会場まではほんの少し雨に当たりはしましたが、セレモニーが始まる頃はもう殆ど止んでいました。
あれだけ土砂降りだった雨が急に止んでくれたのは、もう奇跡としか言いようがありません!

ドン・ドン・ドーン! 打ち上げ花火の合図と共にセレモニーが始まりました!
レッドカーペットを挟んでたくさんの方が見守る中、キルト姿のゲストの方を先頭にKoiwai、ゲストの方々が続きました。
先頭のキルト方は、Koiwaiのパイプのテンポに関係なくどんどん離れていくではありませんか!(笑)
Koiwaiの足は短いですが、いくらなんでもそれは速すぎるというものです。いいキャラ過ぎますよ~(泣笑)

本来でしたらKoiwaiはゲストの方々が壇上に上がられたところで演奏終了、はばかりながらも一緒に記念撮影に参加となるのでしたが、天気予報の関係で記念撮影は進水式の後となりました。
おかげで見られるはずのなかった巨大タンカーの進水式を目の当たりにすることが出来ました!ラッキ~!
たまにテレビなどで目にする、シャンパンが割れると同時に紙吹雪や風船・鳩が舞う中で船がゴーッと海に向かって滑り降りていくアレです。
残念ながら目の前でそそり立つタンカーの艦首を撮影することは出来ませんでしたが、普通ではまず観ることはないでしょう。
記念撮影する前にそのタンカーが置かれていたドック内と、式典が行われた場所を撮影することが出来ました。

↓タンカーは既に遠くに浮かんでいます。

↓紅白と屋根がある特設ステージで式典が行われました。
 隣には建造途中?の船がありますが、式典を受けたタンカーはこれより遥かに大きなものです。

なんで進水式にバグパイプが必要だったのかずっと疑問に思っていたのですが、命名された船の名前で納得出来ました。
その名前は「LOCH LOMOND」…
ロッホ・ローモンドという、スコットランド民謡にもある有名な湖の名前だったのです!
だから演出上キルトがどうしても必要だったのですね。

急いで着替え、用意されたタクシーに乗り込んだ2:00頃は、空はもう青空になっていました。
誰もいない最寄りの「臼杵」駅でしばらく電車を待ち、大分駅から空港までバスで行き、空港でまた時間つぶしやっと家にたどり着いたのは0:00近かったです。
さすがにKoiwaiはヘトヘトでしたが、とても楽しい思い出となりました。
南日本造船㈱様ありがとうございました。


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