群馬県の小学校に行ってきました

一昨日は、群馬県伊勢崎市立広瀬小学校からの依頼でバグパイプを吹いて来ました。

伊勢崎市には海外の方が多く暮らしていて、以前テレビ番組である家族の生活を観たことがありました。
そんな関係で、伊勢崎市内の小中学校にもその子供たちが数多く通っているとのことです。
特に広瀬小学校ではその割合が多く、約20%占めているそうです。
ここでは異文化を学ぶことも取り入れていて、その一貫として今回Kiowaiも呼ばれました。

ネットで調べた最寄り駅はJR両毛線「伊勢崎」駅。
東京と群馬は同じ関東ですが、立川市から伊勢崎市までの電車の乗り継ぎが5回もあり、
また慣れていないせいもあって、とても遠く感じました。
Koiwai は何かある時はいつも早めに行って駅近などの喫茶店で一息いれるのですが、
伊勢崎駅はな~んもありません!ガーン☆
軽くグッタリだったKoiwai にとってはショックでしたね(笑)
仕方なくタクシーで小学校まで送ってもらいました。

さて、タクシーの運ちゃんが車を停めた正門ではない門から入ってみると、
丁度お昼時で、給食の準備をしている割烹着を着た児童が廊下を行き来するのが見えました。
なぜか懐かしいこの空気、雰囲気。昔を思い出しますね~
いったいどこに行けば良いのかわからず、担当のY先生に電話したものの繋がらなかったので、
たまたま近くを通った男の子に声を掛けたら、その前に「こんにちは~」と挨拶されてしまいました!
職員室への行き方も「そこを通って右に曲がって・・・すぐわかると思います云々。」
・・・ちゃんと教育されていて結構けっこうなどと感心してしまいました。

しばらく玄関で待っていたら、担当のY先生が現れました。
とてもフレンドリーで初対面とは思えない感じで、Koiwai と気が合う方だと思いました。
演奏は2時過ぎでまだ時間は十分あるので、まずは校長室に通されました。
既に今日のイベントの来賓の方々が10人程テーブルの席に座っておられました。
消防の制服を着た「偉い」方も・・・
う~ん・・・Koiwai にとって苦手な空間です(汗)
偉い方々は給食を食しており、
Koiwai にも「お昼ごはんどうですか?」とY先生に言われましたがお断りしました。
本当はおなか空いていたのですが、吹く前なのでグッと我慢です(笑)
お茶だけ頂き、さっそく着替え場所となっている離れのプレハブの音楽室へ案内していただきました。
丁度、今日ご一緒の南米音楽をされているご夫婦も到着されたところでした。

本番まであと1時間。ゆっくりパイプ温めて、余裕で着替えられます。
まずは軽く吹いておこうと吹き始めた途端、漏れた音を聞きつけた児童が覗きにやって来るではありませんか!
運悪く?給食後の休み時間で、校庭にはたくさんの児童が遊んでいます(笑)
ガラス張りのショールーム的な教室は隠れても無理なので、最後は開き直ってこちらから覗きにやってくる集団ごとに声を掛け、プラチャンやパーラーパイプ使って「対応」しました。
・女子児童A「どこから来たんですか?」
・Koiwai  「東京だよ」
・女子児童複数 「オ~ッ!」
・Koiwai  「???」
・Koiwai  「このプラクティスチャンターで練習するんだよ」(指は装飾音の動き)
・女子・男子児童複数 「オ~ッ!」
・Koiwai  「ちょっと吹いてごらん」
・男子児童B プラチャンをブ~!
・児童全員 「オ~ッ!」
ってな具合でした。

肝心のパイプですが、寒さ対策で予めバッグの外にホカロンをいくつか貼っていたので安定しています。
Y先生は根っからのバグパイプ好きで、以前スコットランドに行った際に
エジンバラ・ロイヤルマイルのお店でバグパイプのセットを買ったとのことでした。
この日もそれを持って来て見せてくださいました。
そうなるともうKoiwai はいてもたってもいられません!
さっそく調子をみるため吹いてみて、その場で簡単なメンテナンスを施しました。
今回タイミング悪くて1枚も撮影できなかったのですが、とてもしっかりとした「本場のバグパイプ」で。
◎メーカーはマクロード似(フェラルがニッケル、リングキャップがイミテーションアイボーリー)
◎バッグカバーはマッケンジーのタータンで、格子パターンは正しい大きさ
◎バッグはカンモアのジッパー無し
◎コードはグリーンのウール

そんなことをしているうちに本番間近になり、慌てて途中だった着替えを済ませました。
会場となる体育館には全児童はじめ、先生方と父兄・来賓の方々も既に待っているのが扉の隙間から見えました。
Y先生によるKoiwai の紹介が終わると同時に扉が開かれました。持ち時間は10分チョットです。
だいたいのプランは考えていましたが、入場のコース取りも演奏内容も臨機応変で対応しました。
演奏場所から遠い5・6年生たちにも音が接するように、なるべく体育館をまんべんなく歩くようにしました。
以前、川崎市内の小学校で吹いた際は「女だ女だ~!」とニヤニヤ指さされましたが、
ここ広瀬小学校の児童はちゃんと「しつけ」がなされているようです(笑)
楽器と衣装の説明の後、低学年の子でもわかるようにとまずは「チューリップ」を演奏し、Slow Air・6/8→代表で3年生2人がパーラーパイプに挑戦→最後はSlow Marchと2/4Marchで練り歩いて時間となりました。

お次の南米音楽の時は、いろいろハプニング続きでコントの様でもありましたが無事終わり、
6年生の女の子が代表してお礼の言葉を述べてくれました。
またご丁寧に花束を代表の児童から手渡されました。なんだかKoiwai の方が感激です!
最後はパイプを吹きながら退場し児童以外の大人の方もそれに続きました。

あとでわかったのですが、これはイベントではなく5時間目のれっきとした授業だったことです。
なので着替え場所となっていた音楽室は授業を控えており、着替えもそこそこに児童たちがばたばたと入って来ました。
ここはY先生の持ち場でもあるので、Koiwai が去る前に授業の一環としてチョコッとY先生のパイプを吹いてあげました。
帰りはKoiwai のために、日本語教育をされている先生がわざわざ駅まで送ってくださいました。

画像が一枚も撮れなかったので残念でしたが、広々としたロケーションもさることながら、
児童の伸び伸びした姿を通して、この学校の教育の質の高さを感じました。
これをきっかけにして、多くの児童がバグパイプ好きになってくれることを願います。
Koiwai がたどった三つ子の魂百までのように・・・
今回お世話になりました先生方には御礼申し上げます。
どうもありがとうございました。

2件のコメント

  1. Iさん
    コメントありがとうございます。
    そのとおりですね。
    クライアント様との縁で多くの方々に喜んでいただけたり、その土地・場所の風情を感じたりもできます。
    一番素敵なことは、人との和が広がっていくくとですね。

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