エドさんの工房「ECS」とドローン用のアダプター

先日ご紹介したチャンター用のアダプターですが、エドさんという方が製作されています。
エドさんは神奈川在住のブラジルの方ですが、日本に長く暮らしているので日本語が普通に話せます。
彼はタトゥと映像制作の会社も経営されており、タトゥ界では知られた存在です。
Koiwaiとはバグパイプを通じて知り合ったのですが、彼もまた大のパイプ好きで、
元々モノづくりが好きでKoiwaiと似ていますが、彼の凄いところは工作機械・工具・材料が豊富に揃っていることです。
これからも必要な機械は更に揃えていくとの事で、パイプ関連のパーツ製作への情熱は凄いものがあります。

せっかくドローンがついているのに音を止めておくのはもったいない…前々からドローン用のアダプターは出来ないものかと彼に相談していました。初めてエドさんの家に招かれた時、彼のパイプにはコルクで出来たドローン用アダプターの試作品が組み込まれていたのですが、思いの外手応えを感じていました。そして更なる試作品をいっしょに作ろうという事で、先日エドさんのもとへ行って来ました。

↓エドさんの工房「ECS」のオリジナルステッカーです。既にステッカーまで作ってあったとは…!
彼はグラフィックデザインの仕事もしていたのとタトゥのデザインも相まって、ステッカーやパッケージのデザインも全てお任せにしようと思います。Koiwaiのデザインは出番が無さそうですね。(笑)

ドローン用アダプターはチューニングピン(スライド)のトップに組み込むのですが、
その大きさ・長さ・ボアの太さで微妙に音が変わってしまいます。
コンセプトは「リード自体をいじらずにそのまま室内用の音量で楽しめる」ですが、これがとても難しいのです。
ましてや万人向けに作るので、様々なドローンのボアとリードに対応出来なければいけません。
あーだこーだ議論したうえで取り敢えずまずはそれを形にしてみることにしました。

↓ポリペンコの太い棒を切断し、旋盤を使って徐々にその形にしていきます。
切削時、加工によっては熱による素材への影響もあるので、低回転で慎重に進めます。
思ったよりずっと時間がかかるので驚いてしまいましたね。

ベースドローン用はスムーズにクリアしましたが、テナーが大きな壁となって立ちはだかっています。
作ってみてはKoiwaiが試し、また作る…何度も何度もその繰り返しでした。
そうしていくつかつくってみたのが↓です。

結局この日はテナー用のアダプターにメドを立てることは出来ませんでした。
発想を変えるなり形を変えるなりとしばらく時間がかかりそうです。
ベースドローン1本が鳴っているだけでも面白いのですが、テナーも鳴らして何とか結果を残したいですね。

先にご紹介たチャンター用のアダプターですが、
一律に作るのではなく、使う方に合わせて作ったほうが良いという結論になりました。

1つ¥4,000となり既に市販されているものよりは高めになってしまいますが、世界に1つだけの「ワンオフ」です!
ご希望の方はチャンター・ストックの内径とそこに収まるプラチャン部分(ヘンプ除く)の肉厚の寸法をお知らせください。

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