NさんのMacLellanバグパイプ

昨日は、川越にお住まいのNさんがレッスンに来られました。
Nさんはとても熱心に練習されていて、上達速度も早くとても有望な生徒さんです。
パイプ本体が必要になる日が遠くないこともあって彼にパイプ探しを勧めていたところ、友人のMさんからパイプを手放したいとのお話をいただきました。
MacLellan製のフルシルバー・手彫り仕上げの逸品です。

このパイプは見るからにとても高価なのですが、Mさんのご厚意で格安で譲ってくださるとのことでNさんも大変気に入ったのですが、残念ながら諸事情でこのパイプとはご縁がありませんでした。

たまたま、とある海外のバグパイプ商社のサイトで同じMacLellanの中古パイプを見つけたのでNさんに教えたところ、大変気に入りご購入までに至りました。
昨日のレッスン日の朝に到着したとのことで、そのパイプを持参してくださいました。

ハードケースを開けて中身を拝見させていただいたのですが、第一印象はMacLellan独特のこだわりのデザインと質の良さが伝わってきます。
特にドローンはくびれが強くショルダー部分が丸いため、独特な雰囲気があります。
さっそく組み立てて、ついでに音も確認してみました。
材質は、アフリカン・ブラックウッドではなく赤みを帯びたココボロウッド。
フェラルは真鍮ベースにシルバーのレリーフ。
スライド(チューニングピン)はシルバーのプレーン。
バッグカバーは黒のベルベット(白の刺繍トリム)、コードも黒のシルクタイプ。
バッグはガナウェイ製のジッパーの無い昔ながらのタイプ。(大きさはM)
マウントはマホガニーの一種でしょうか。
通常イミテーションアイボリーのコンポジット材料が使われることが多いのですが、木を組み込んでいるためその色合いと相まってどことなく穏やかな品の良さを感じます。

何と言っても特徴的なのが、職人魂のフェラル部分です。


Koiwai はこのメーカー以外でこのような装飾を施しているのを見たことがありません。

ドローン先端のリングキャップは真鍮、ブッシュは木です。

ブローパイプはかなり細身で、マウスピースは短いですね。
前オーナーはそれほど大きくない方だったのでしょうか…
マウスピースの形状も独特です。

付属されていたリードは、ドローンがイージー製の中古でチャンターは新品です。
以下吹いてみた感想です。
チャンターリードは、おそらく新品のソウター製のソフトなので音に張りがあっても楽に吹け、また、ドローンの音の抜けも弱いのでだいぶ楽に感じますね。
パイプ自体は決して重くなく、ガナウェイのバッグもしっくりくるので総じてとても扱いやすいパイプと言えます。

前オーナーさんのパイプ以外の付属品がこれでもかと言うくらい含まれていたので、Nさんにとっては本当に良いパイプを手にされたと思います。
My Pipes があることで、Nさんの日頃の練習にも益々拍車がかかることでしょうね。

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