やってしまった!Gibson Fireside Pipes

心配だったことが現実となりました。
それはギブソン・ファイアサイド・パイプのスライド(チューニングピン)部分を割ってしまったことです。


前々からこの部分が強度的に気になっていたのですが、
強い衝撃を与えない限り普通に使えていたので「ま、大丈夫だろう」と安心していた次第です。

割ってしまった部分はベースドローンの中間部にあるスライドで、上部セクションをつないでいます。
この部分は基本的には定位置を定めて上下動かしません。
しばらくやっていなかった手入れでもしようかと、ちょっと捻っただけなのです。(笑)
いとも簡単に割れてしまったことに唖然としましたね。
材質がアフリカン・ブラックウッドではなく、ココロボウッドだったら割れなかったのかもしれません。

ということで早速直してみることにしました。
場所が細いだけあって成功するかどうか不安はありましたが…

接着する前に噛み合わせ部分の結合の感触を感じてから、ボアに接着剤が回らないように注意して塗ります。
イメージ通りに合わせ目を接着し、そのまましばらく指で圧力をかけます。

何とかくっつきました。

でもほんの僅か溝があるので、合わせ目に接着剤を流しブラックウッドを粉にしたものをまぶして固めます。

お次は、何種類かのヤスリで大まかに整形します。
この時余計なところを削らないようにして、カーブに沿って削るのがミソですね。
そしてサンドペーパーの♯400~1000で全体をならします。

最後にコンパウンドで磨きを掛けた後、Koiwai 特製亜麻仁油を擦り込みます。
この時、メリヤスを使って拭きとってしまうとせっかくの油分が取れてしまうので、指だけで摩擦を掛けるのがポイントです。

あとは表面内部に膜が出来るまで定期的にこの摺り込みを繰り返します。
今はまだ落ち着いていないのでカサカサ感がありますが、半年も経てば落ち着いた艶が出てくることでしょう。

当初不安だった強度も特に問題なく、吹いてみた限り以前と同じようで違和感はありませんでした。
まずはめでたしめでたしです。(笑)

ギブソンのファイアサイドパイプは吹いていて楽しいのいですが、「おべべ」となるバッグカバーがいただけません!
使っているうちに表面の繊維が剥がれ落ちていきます。
まるで冬毛から夏毛に生え替わる途中のようで、何とも醜いのであります。(泣)

ギブソンさん、ここも大事な部分なのでぜひ品質改良していただくと嬉しいです!

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