ダメ元な作り途中のプラチャン・リードを…

Koiwai はプラクティスチャンター(プラチャン)のリードをたまに自作するのが好きなのですが、
いろいろな素材や寸法を変えて試しているものの、未だに「七転び八起き」状態ですね。笑
昨日は朝早く目が覚めたこともあり、自作リード専用の入れ物を何気に物色していたら、作り途中だったリードが出て来ました。
何度も作ってはみたものの気に入らなく、最後は途中でやめてしまったものの1つです。
「どうせこれもダメだろうな」って手に取ってそれを眺めていたら、何だか急にまたリード作りに挑戦したくなりました。
半ば忘れかけていたので新鮮な感じで再開です。
リードに使うプラ素材はスチロールで、ヨーグルト以外の何かの容器から切り取ったものです。
それにプラモ用のスプレーを吹付け、容器表面の印刷を覆った記憶があります。
一応リードらしくなっているもののこのままでは音すら出なかったので、
リードの合わせ目をアタリをつけてテフロンテープで巻いたところ、リードらしい音が出るようになりました。
更に何度も微調整していくうちに、偶然ではありますが吹きやすくて満足できるリードが出来ました。

切り出しも定規やカッターを使わずに全てフリーハンドの手作業なのでガッタガタですが、見かけによらないのですね。笑
歯科矯正用の輪ゴムを巻いていますが、これは音のピッチと音量を変えるためのものです。
すかさずいろいろなプラチャンでテストしてみました。
ロングタイプではマッカラム、ワーノック、トゥルートーン、ダンカンソウター、モートン、レギュラータイプではヘンダーソン、ローリー、ハーディー等など…
ギブソン以外特にこれといって問題はなく、手前味噌的ですがメーカー品などよりもはるかに安定しています。
全ては偶然、神様のお陰ですね。笑

↓主だったリードと並べてみました。

左端がKoiwai special です。笑

プラチャンのリードはメーカーによって大きさやスタイル、材質が様々ですが、どのメーカーもそれぞれのポリシーでしっかりと裏付けあるもとで作られています。
同じメーカーでも手作りには変わりないので、どうしても音や張りに差があります。
チャンターリードもそうですが、完璧な一律製品を作るのは無理なのかもしれませんね。

プラチャンリードでも本当に個性があり、汎用性の高いリードや好き嫌いの激しいリードなど様々です。
↓特に、ギブソンのプラチャンは同じギブソン(左)かアボット(右)がやはり相性が良く、あるメーカーのリードは全く受け付けない場合もあります。

この2つはリードの幅が広く厚めに出来ているので、かなりの音量を発します。
リード自体はとても安定したものですが、日本の住宅事情ではかなりやかましい部類かと思います。
ただ、リード自体の材質のせいか長く使っているうちにヘタってくるようなので、次第に音がマイルドになっていきますね。
また、どんなプラチャンでも比較的受け入れてくれるようです。(個体差はありますが…)
Koiwai はこれらの大音量を活かして室内用のパイプに使っています。

プラチャンを購入するとアップスのリードが付属されてくることが時々ありますが、
マッカラムのリードとともにこの手の赤いタイプは長時間湿っていると「臭く」なるような気がします。

あくまでも個人的感想ですが、他のリードと比べて「使いっぱでそのままにしておくと…」です。笑
どんなリードもそうですが、使ったら乾燥させるのが良いのかもしれませんね。
特にギブソンとアボットは濡れっぱだと音がヘタりやすくなる原因となるので要注意です。

↓Koiwai が気に入って使っているリードは、ジョン・ウォルシュ(左)とダンカン・ソウター(右)です。
この2つは比較的どんなプラチャンでも対応してくれます。当然個体差はありますが…

ジョン・ウォルシュのリードは時としてリードが分離してしまうことがあるので、やはり抜き差しは根本を持った方が良いでしょう。

プラチャンリードでもかなり小さめに出来たものもありますが、感覚的に相性の良いプラチャンは限られるような気がします。
特に高音になると一気に音程がずれる場合がありますね。
ヘンプを巻いたりして調節はしてみたものの、合わせには難しいものがあります。

あと、あなどれないのがパキスタン製のプラチャンリードです。

巻糸は黒も存在しますが、この佇まいがパキ独特の雰囲気です。
中には巻糸が取れてバラけてしまったり、音がすぐに裏返ってしまうものありますが、
外側をテフロンテープなどで補強したり、輪ゴムで調整したりすればかなり安定感があります。
また、薄く削ることでとてもマイルドな音になるので、「夜用」?としては最適かもしれません。笑

プラチャンリードはチャンターリードと比べて長持ちしますし、もしバラけてしまっても直せる余地は残されているので捨てずに取っておいたほうがいいですね。
また、バラけたリードを参考にしてオリジナルのリードに挑戦するのも楽しいかと思います。
今回のようにテキトーにフリーハンドで作っても良し、治具や工具を使ってきっちりデータ取りながら作っても良し…
材質選びで大きな差が出るので初回で成功させるのは難しいかもしれませんが、
どんな出来具合にせよ、自分で作ったリードで曲を吹くのは格別なものですね。

2件のコメント

  1. 柳 博

    手作りリードの完成おめでとうございます。
    私は未だに完成品を手に出来ていません。
    楽器製作者にお願いするしか方法がありません。

    話は変わりますが、モノが気になっているものなので、熟読させていただきました!勉強になりました!

  2. 柳 博さん
    いつもご覧いただきありがとうございます。
    今回のリードは特に寸法とか取ったわけではなく、ハサミでチョキチョキランダムに作ったのですが、偶然にも音がイイ感じになった次第です。笑
    プラチャンリードも奥深そうなので、チャンターリードは専用の工具と治具、しっかりした材料が無ければ無理ですね。
    それ以前に技術が無いので諦めています。笑
    ありがとうございます。
    こんな程度で勉強になられたなんて!ホントお恥ずかしい限りです。汗
    ハイランドバグパイプのプラチャンリードは数多くの種類が出回っているので、追求するとキリがないですね。

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