腱鞘炎の手術

ある日から左手がキュ~んとこわばるようになり、それが段々ひどくなって
特に中指を正常に動かすことが出来なくなってきました。
以前「ひとり言」にも載せたように、整形外科で「ばね指」と診断され、
何度か中指の付根あたりに注射をされましたがそれも限界に来ていました。
整形外科の先生曰く「注射は5回までで、それ以上は骨に良くない」とのことなのです。

ばね指とは、指を動かす筋の腱が骨にくっついてしまい、
指の関節が滑らかに動かなくなることです。
Koiwaiの左中指の状態は、例えれば手を握って開くと中指だけが「コの字」状態のままなのです。
平たく言えば折り曲げたままロックしてしまう感じです。
症状も段々とひどくなり、しまいには自力で戻せなくなるまでになっていました。
痛みはあるものの、指を延ばしている時は痛みがなくチャンターを使えたのが幸いです。

演奏や合宿のイベントとのタイミングをみて、一昨日ついに念願の手術を受けることが出来ました。
整形外科の先生からは「簡単なのですぐに終わる」と聞かされていたので、
紹介された病院の診察室でちゃちゃってやってしまうのだと少しばかり安心していました。
担当先生から「ここを開きます」とマジックで印を付けられた時は、ちょっと動揺しましたね。

診察後しばらくして「こちらへどうぞ」と案内されたのが、
TVのドラマなどで出てくるような手術室ではありませんか!
更衣室で着替えさせられ、手術室に入るとベッドやら機材やらいろいろ置かれています。
手術など経験していなかったKoiwaiは甘かったですね。(汗)
「大げさだよ~」って思いながら、言われるがままにベッドに横になりました。
目の前には丸い薄青緑色のガラスの灯りがいくつもある大きな照明があります。
まるでUFOを下から見ているようです。
この照明って歯医者さんにも似たようなのがありますが、
人の心を暗くするデザインというか佇まいがあります。(笑)
その間も2人の女性スタッフが忙しそうに準備しています。
手術中の血圧・脈拍を計るための器具をあちこちKoiwaiに取り付けています。

そうこうしているうちに、先ほどの先生が着替えられての登場です。
「いよいよだぁ…これで楽になれるんだ」とKoiwaiは自分に言い聞かせていました。
嫌だったのが、心が動くたびに横の脈拍計が瞬時に反応することでした。「バレバレじゃん笑」

先生、「今から手術を始めます。その前に消毒します。」と坦々に話され、
Koiwaiの左手指先から肘まで、念入りに茶色い消毒液をハケで塗って行きました。
まるでお好み焼きにソースをまんべんなく塗りたくるように…
とうとうこの時が来てしまったかぁ…痛いのか痛くないのかとかなりビビっています。(笑)
Koiwaiと先生の間を青いシートで仕切られました。
先生、「麻酔しますが痛いので堪えてください。」
直後、経験したことのない痛み!採血時などのチクッとしたどころではありません。
整形外科での痛み止めのための注射もひどかったですが、
これと比べたら可愛いもんです。(泣笑)
例えるなら、シャープペン先端のパイプから冷たい液体が無理やり強引に入ってきて、
言葉に出来ない強烈な痛みと共にしびれていく感じです。
止血のために巻いていたゴムチューブ(推定)で圧迫されていたので、
左腕全体のしびれも辛かったです。

少し経ったところで「痛くないですか?」とメスを当てています。
「では始めます。」
「血を抜くので準備して。」などと言っていました。
部分麻酔なので、シートから向こうの状況を想像してしまいます。
メスで切り開いて何かやっているようなのですが、無痛なのでわかりません。
途中痛み(骨からはがす時?)があったため再度麻酔してもらいましたが、もう感覚はないです。
ただ手首とかまでは麻酔が効いていないので、ガーゼで血を拭いたんだなとか、
いつの間にか縫い合わせているなとか、最後は縛ったんだなとかは音でもわかりました。
先生、「これで終わりです。」と仕切りをとって見せてくれました。
血もさほど出なかったようで、綺麗に出来たとの事でした。

手術自体の時間は20分あったでしょうか?
「あなたの知らない世界」だったので時間が長く感じましたね。

気になるバグパイプですが、先生曰く「我慢出来ればむしろやってください。リハビリにもなるので。」

時間とともに麻酔が切れてきて、痛み始めました。
右と比べて1.5倍程に腫れあがっています。

今もそうですがここ2日痛くて痛くて辛いのですが、リハビリ兼ねて手術した日もプラチャンしました。
中指は痛くて伸ばせずですが、どうにか練習にはなっています。
お気に入りのJigを見つけたのでいい気晴らしです。
ただ、左手だけでお椀とか持ったりするのはまだ無理なので不便ですね。
来週また病院へ行って抜糸になると思います。

「こんなの手術のうちに入らないゾ」って叱られそうですが、
Koiwaiにとっては正に人生の「節目」になりました。

2件のコメント

  1. morupon

    こんばんわ

    読んでいても痛みが伝わってきそうです。

    私も、手術とかは苦手なので怖いです

    もう、痛みはとれて指は軽快てすか?

  2. moruponさん
    コメントありがとうございます。
    腫れはもう殆ど無いですが、痛みは未だにありますよ。
    傷口の痛みと中指の筋の痛みです。
    中指をまっすぐ伸ばすことが出来ないのです。(泣)
    なので中指だけが猫背状態です。
    手術して良かったという実感は全くないですね(笑)
    HighAやEダブリングやストライクとかは若干痛みが走ります♪
    痛くてもリハビリが大切ですね。

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