群馬からバグパイプのメンテナンス&レッスン

3日(土)・4日(日)は、群馬県高崎市から台風をぬってSさんがいらっしゃいました。

Sさんは以前フジロックで Dropkick Murphys を観て以来、
ハイランドバグパイプの虜になってしまったそうです。
ある日、家族の方がイギリスへ旅行する際に「バグパイプ買ってきて~♬」と頼んだとの事でした。
バグパイプを買ってきてもらったもののさっぱりわからず、
かといって家族の手前そのままにはしておけないという事で、こうしてご縁がありました。

Koiwaiは初めてお会いする方には少し緊張?してしまうのですが、
Sさんはとても気さくな方で、バグパイプの事以外にもいろいろと話しをしてくださいました。

とっても気になっていたお土産のバグパイプですが、
ケースを開けてみると思ったとおり「パキスタン製」でした。

参考写真

典型的な“自称ローズウッド製のナチュラル仕上げ”で、チャンターはノーソールでした。
バッグは薄い合皮のような素材で、縫い合わせる代わりに貼りあわせてあります。
空気漏れをチェックしましたが、テーピングだけで特に問題はありませんでした。
パキ製のお約束かのようにドローンのボア内はオイルによるサンディングで滑らかにし、
Sさんに合うようにマウスピースのカット&プロテクター、各ジョイントのヘンプ調整、
各ボア内にたっぷりとオイルを与えました。
また、オプションでベルベットのバッグカバーとシルクタイプのコードに取り替えました。
いろいろ問題はあるものの、取り敢えずパイプは完了です。

さぁいよいよプラチャンによるレッスンの開始です。
Sさんはプラチャンをお持ちでないとの事でしたので予め用意していましたが、
ケース開けた際にプラチャンが一番上に収まっていました。(笑)
Koiwai 「あれ?プラチャンありますよ~!」
Sさん  「これってここに(チャンターストック)入るんですよねぇ」
パイプチャンターはしっかりバッグカバーの下に隠れていました。(笑)

基本的なプラチャンの持ち方・穴の押さえ方・息の入れ方etc.・・・
息の入れ方は弱すぎても強すぎてもイケマセン。
指はまっすぐと伸ばし、指先で押さえてはイケマセン。
「う~ん、難しいなぁ」
しばらくいろいろやって、慣れてきたところでLowAから順に指を上げて行きました。
何度も何度も反復練習をしていた時、Sさんは急に体を伏せてしまいました。
Koiwai 「・・・・・?・・・・・??? 大丈夫ですか?」
Sさん  「め、めまいが・・・」
Sさん、最初の「洗礼」を受けたようです。
初日は無理をせず軽めにして終えました。

翌日はちょっとだけいつもの公園に行き、そこでパイプを吹きました。
台風の合間なので油断できません。パラパラと雨が落ちてきたところで大事を取って戻りました。

昨日同様にスケールとGDEグレースノートを行いました。Sさんは徐々に慣れてきた様子です。
でもご自分のプラチャンは穴がわかりにくいらしく、Soutarの白いプラチャンが気に入ったようです。
何よりも良かったのがクロッシングノイズを理解してくださった事で、
以後、自分で出したクロッシングノイズが聞き取れるようになりました。

Scotland the Brave と Banjo Breakdown が大のお気に入りで、
明るくハキハキとして負けず嫌いのSさんは、必ずやバグパイプが吹けるようになるでしょう!
プラチャンでの練習をぜひ楽しんでください!

2件のコメント

  1. 柳 博

    こんにちは。柳です。
    何とはなしに、毎日アーカイブを覗いてしまいます。
    ここ数日は、これから踏み出すという胸の高鳴りから、プラチャンの項目ばかり探しては、熟読してしまいます。笑

  2. 柳さん
    いつもご覧くださりありがとうございます。
    プラチャンは本体とは切っても切れない仲で、本体以上にとても大切な役割を持っています。
    あれこれ「お約束」が多いハイランドパイプですが、きちんと基礎を踏めばプラチャンだけでも十分に楽しめます。
    胸の高鳴りですか!(遠い記憶が蘇ってきます笑)
    ハイランドパイプへの思いさえあれば必ず吹けるようになりますので、あまり力まずに楽しんでくださいね。
    お会いできるのを楽しみにしております!

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