何製のバグパイプ?

最近パソコンの調子が悪くなり、いろいろあって独りごとが書けませんでした。

先々週の土・日は、栃木からYさんがパイプのメンテとレッスンでお見えになりました。

Yさんは以前ロンドンの空港で、待ち時間の際に楽器屋さんで思わずバグパイプを買ってしまったとのことでした。

予め画像を送って頂いていたのですが、どう見ても一般的なパイプとパキ製の合いの子にしか見えませんでした。

青い囲みは、私が前もって質問していた部分です。

まずはケースを開けて現物の観察です。

パキスタン製の場合、通常木部は黒のペイントによる厚塗りか赤味がかった透明ニスによる仕上げなのですが、このパイプはブラックウッドのような風合いで薄めのニス仕上げとなっています。

木部の肌目も木目も「ブラックウッド」なのですが、それより軽いので訳がわからなくなってしまいました。

もちろんパキスタン製のバグパイプにもブラックウッド製はあるのですが、それとも違います。

↓チャンターのソールに「C」と刻印があるのですが、私にはわかりませんでした。

フェラルとマウントその他イミテーションアイボリー部分ですが、パキとは違い「硬め」のプラスチック製で造りもしっかりとしたものとなっています。↓特にチャンターソールはエッジがハッキリしていてとても良い感じです。

↓リングキャップあたりの造りも一般的なものと同じです。

パキスタン製の特徴がよく現れている部分は、

●マウスピースとチューニングピンのメタルの装飾。

●バッグカバーとリボンの質感と縫製。

●バッグとその処理方法。(先日浜松でお会いした楫さんが仰っていたのと同じ処理がなされているので驚きました)

早速メンテに取りかかりました。

まずは油まみれのバッグから…

↓バッグの革の材質がとても薄く中のオイルが染み出しているため、元からバッグ自体をビニール袋で覆ってあります。そして汚れを防ぐためにその上から更に白いコットン製の生地をバッグ状にしたものを被せてあります。これらから各ストックを外すため、太い凧糸状の紐を切り離しました。

次は各ドローンに繋がっているコードをリボンを外しました。

バッグがこの状態ではどうすることも出来ないため、バッグに関わることはお預けです。(涙)

あと出来た事は木部ボア内へのオイリングと、各ジョイントのヘンプによる調整、ゴムのプロテクターの装着くらいでした。

チャンターですが、太いと感じるシェパード製よりも遥かに太い造りで音もかなりずれています。

幸いチャンターストックの内径(ボア)は一般的なので、バッグといっしょにチャンター・バッグカバー・コードも取り替えることをお薦めしました。

メンテ終わってからは基礎的なレッスンを行いましたが、Yさんは元々サックスをなさっているので吸収がとても早いです。

サックスでは右小指を大きく動かすことがあるとの事で、バールでの小指の動きもサクッと出来てしまいました!

初日はこれくらいにして・・・

Yさんはお酒が弱いと仰っていましたが、夕飯時にビールを小さなグラスに注いでさしあげました。

2杯くらいしか飲んでいなかったのですが、本当に酔いが回ってしまったらしく速攻でバタンキューとなりました。

Yさん、無理に飲ませてすみませんでした。

Yさんがお休みになってしまっては仕方ないのでKoiwai家も電気消しました。

まだ7:50を過ぎたところですぅ・・・

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