David Nail バグパイプのメンテナンス

先日浜松のビジネスホテルで朝を迎えた時、前日お会いした島さんからの留守電がありました。

「バグパイプ送ったので、ひと通りのメンテナンスと追加パーツをお願いします。岩井さんの所へ送りました。」と…!!

いくらパイプバッグに穴が空いていてパイプ吹けないからとは言え、島さんも私もまだ浜松ですよ~

電光石火のような早業には驚きました。(笑)

昨夜荷物が届いたのですが、会場に持参してきた状態のまんまでした!

小さなソフトケースの中には裸でパイプがパッキンされずに入っていて、ドローンやチャンターが折り重なっているではありませんか!

しかもDavid Nail純正のブラックウッドチャンターは、保護無しの一番下の状態で…

極めつけは、キルトを身につける時に履く白のホーズ(靴下)の片方だけを利用してパッキン替わりとしているではありませんか!(爆)

私は思わず大笑いしてしまいました。

よっぽど早く直して欲しかったんだなぁと思いました。

このパイプは「David Nail DN5」で、シルバーの装飾はルーニック模様の機械彫り仕上げです。

ひと通り取り出して並べてみます。大きなキズはないのですが、問題の合成バッグの修理跡はかなりイッちゃっていました。

↓よくよく診ていくと、ストックつけ根のグロメットと生地の境も裂けているところがあります。

こうなるとほぼ修理は不可能です。

↓チャンターストックを締めるためのクランプも何かの流用で、このままではカバーや木部を傷つける恐れがあります。

↓特にシルバーの部分(フェラルやリングキャップ、チューニングピン等)には目立った損傷はありませんが、サビやシミが激しくなっている箇所があります。彫刻のエッジが強いため、チューニングピンなどはドローンのボア内を削ってしまっているような形跡もあります。

 

 

↓ベースドローン・ストックには記念のシールドが付けられていますが、1ヶ所ピンが抜け落ちています。

↓リングキャップにはゴム栓が「ツライチ」状態ではまっています。(笑)

↓マウスピースプロテクターはテフロン系?ですが、これも取り替えないといけません。

メンテナンスとしては何ら問題はなく、どれも楽にできるものばかりです。

◎各木部へのオイリング

◎シルバーの汚れ落とし&ポリッシュ

◎マウスピースプロテクターの取り換え

◎ジョイントへの各種ヘンプ巻(テフロンテープ含)

◎新しいバッグの交換(注文中)

◎ブローのバルブの交換と調整

◎シールド・ピンの付け足し

◎新しいバッグカバー:Royal Blueの交換(注文中)

↓取りあえず出来るメンテは終了しました。あとは注文品が届くまでオイリングとポリッシュは何回か行う予定です。

 

 

↓おまけですが、マウスピースがやけに白いので軽く色を染めました。

マウントも含めて時間見つけて「象牙風」にしようと思います。

バッグを取り替えてカバーやコードの色が変われば、印象がかなり変わるはずです。

島さん、もう少しお待ちくださいね。

4件のコメント

  1. Iさん

    ポリッシュしただけで見違えるようですね!

    バッグがあんな状態になるまで使っているとは驚きです。

    おべべの下には何が隠れているか分からないものですねw

    展示されてた世界のバグパイプの数々。

    素敵ですね。

    死ぬまでにはハイランド以外のバグパイプにも触れてみたいと思いました!

  2. Iさん
    コメントありがとうございます。
    David Nailのパイプ、喜んでいましたよ~
    パイプの世界も「人に言えない何か」を1つや2つあるんですねぇ。
    あそこまで修理して使おうとする意気込みは、見習わないといけませんね。
    ハイランドはパイプ界の「顔」ですが、もっとマイナーなパイプを吹いてみるのも良いのかもしれません。

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